| カワサキ バルカン1500クラシックツアラー インプレッション |
1998年、国産Vツイン中、最大の1470ccという排気量を誇るクラシックアメリカンとして誕生した。
バルカン1500クラシックツアラーは、基本的にバルカン1500クラシックと一緒だが、
大型ウィンドスクリーンとパニアケースを装備したためにフレームを強化した上
専用のキャストホイール、フロントブレーキのダブルディスク化が行われた。
色もクラシックツアラー専用の配色が施された。
その当時発売された色は
マイカ/レッド 、 ブローニュ/グリーン のツートンカラーの2色だった。
| スペック |
| ■エンジン 水冷4st V型2気筒SOHC2バブル | ■総排気量 1470cc |
| ■内径x行程 102.0x90.0mm | ■圧縮比 8.6:1 |
| ■最高出力 61ps/4700rpm | ■最大トルク 11kg/3000rpm |
| ■始動方式 セルフスターター | ■変速方式 リターン5速 |
| ■タイヤ F150/80−16 R150/80−16 | ■車軸 1665mm |
| ■全長、全幅、全高 2510x957x1170mm | ■シート高 700mm |
| ■乾燥重量 292kg | ■タンク 16 L |
(1998年 モーターサイクル より)
| 購入動機 |
マジェスティーが交通事故にあって、次なるバイクを探していた。
お店にあったホンダPC800も売れてしまったし、ヤマハT-MAXにしようかとなと思いきや
T-MAXに乗っている方のインプレを見ると、燃費は1リッターあたり15kmらしく、
しかもハイオク限定。
こりゃー燃費悪いわ・・・・。
500ccで燃費が悪ければ却下。
シルバーウィングは、ビビビ・・・と来る物が無いので却下。
さて、何が良いだろうかと物色していると
ヤフーのオークションでバルカン1500クラシックツアラーの赤が目に飛び込んできた。
その輝き、そのデカさ、何とも言えない魅力を感じた。
早速、本屋さんで中古市場の値を見ると
85万円くらいで取り引きされているみたいだ。
バイク屋の社長に相談すると「85万くらいかな!」と言うので早速依頼することにした。
色を「赤」と限定したので、探してもらうために、かなり時間がかかった。
そのことは交通事故体験記に記されている。
乗り出し価格95万円で購入した。(でも、すべて事故の慰謝料でまかなった)
| インプレッション |
| 1.跨った感想 |
納車された日、跨ってみて超デカイことに驚いた。
本当に、こんなに大きなバイクを乗りこなせるのだろうか・・・という不安が頭をよぎった。
跨ってみると、やはりデカイ。
しかも重い。すっごく重い。
でも、何故か、にやけてしまう。何てったって待ちに待ったバイクですから。
跨った感じ、シート高が700mmと非常に低いので、足の短い僕でも両足がべったり地面に着く。
ハンドルの位置も自然に手を置いたような感じです。
メーターはやや下に見えるが、見にくいことはない。
ただ、写真のようにメッキ部分が多いので、光って見えないこともある。
まあそれが良いのかもしれませんけどね。
スクリーンは大きく、運転手に向かい風によるストレスを感じさせないような感じだ。
ギアチェンジはシーソーペダルのため大変かな?と思ったのですが
すぐ慣れてしまい、シーソーペダルの方が楽に感じました。
ステップも大きいので安心して足を前後する事もできます。
スタンドは、サイドスタンドしかありません。
このサイドスタンドは低い位置にあるため、たまに出しにくいことがあります。
シートは大きく、フカフカです。
これだと疲れることは無いような感じです。
タンクもシート同様、大きいのでニーグリップも違和感無くしっかり出来ます。
積載はツアラー専用のパニアケースが両側に付いているので、かなりの荷物が入る。
奥行きがあまりないので、ヘルメットは入らないが、2,3泊ツーリングならこれで充分かな。
どれくらいの大きさなのか携帯を置いてみました。
結構いろいろ入りますよ。
書類を入れるポケットもありますので、とても便利でした。
しかも荷崩れしないように、X状にベルトをすることができます。
パニアケースの中にぶら下がっている紐がそれです。
| 2.走ってみた感想 |
エンジンを掛けると、なかなか良い音がする。
聴いてみますか?windowsのメディアプレーヤーで聴けますので一度聴いてみてください。
ここをクリックしてください。おそらく聴いているとバルカンが欲しくなりますよ。
ノーマルマフラーでこのような音ですので、ノーマルのままでも楽しいですね。
ただアイドリング時は、ハーレーみたいにすごい鼓動を感じることはありません。
1速でアクセルを全開にすると、一瞬ドン突きのような加速があります。
11kgという凄いトルクがあるので、瞬発力はありますね。
ただ、引っ張ってエンジンを回す事はできません。
ですから車を追い越す際は、ちょっと気を使います。
まあ、飛ばすためのバイクではありませんので、それで良いんです。
ゆっくり走った方がエンジンの鼓動など味わえるので
飛ばすより低速の方が楽しいです。
このバルカンで走ってみて、最大の魅力は、
ショーウィンドウに写る自分の姿に惚れ惚れすることかな。
あと、おじさん達に大人気です。
観光地に行けば、必ずみんなが見てくれます。
ただ、この大きさだけに、渋滞でのすり抜けは苦手です。
しかも夏は、渋滞の中にいると、ファンが回りっぱなしで、凄い熱気が上がってきます。
熱気でバテてしまうほどです。
おまけに大型スクリーンのせいで顔に風が来ないので、夏は灼熱地獄です。
ブレーキは効きませんねぇ。
いや、ブレーキは効いているのだろうけれど、
この巨体を止めるほどのブレーキではないようです。
80kmで走行中、急制動は凄かったです。なかなか止まらない。焦りました。
エンジンを止めての押し歩きはすごく大変です。
ちょっとした段差も乗り越える事ができません。
砂利道乗り入れは無理のようです。入っても脱出不可能になりますよ。
| 3.コーナーリング |
コーナーリングは苦手。
非常に重いので、バイクを傾けるにも一苦労する。
傾けていると簡単にステップの端にあるセンサーを擦り始め、
それより傾けようとするとマフラーも擦りはじめる。
峠では絶対に遅い。
また、タイヤも太めのタイヤなので、傾けられない。
雨の日のコーナーリングは滑るので怖い。
Uターンも苦手。
狭い路地でのUターンは無理。
| 4.燃費 |
給油回数を121回してきた中で燃費です。すべてハイオクガソリンを入れました。
最高燃費20.84km/L (高速使用時に計測しました)
最低燃費 7.38km/L (街乗り使用時に計測しました)
ツーリング時 燃費 平均 約14km/L
街乗り時 燃費 平均 約9km/L
このような燃費だと、僕にはちょっと痛いですね。1500ccだから仕方がないかな。
満タンにして200kmも走らないため、ツーリング中はいつも給油が頭をよぎりました。
ガス欠をすると、ガソリンスタンドまで押して歩けないので
絶対にガス欠しないように、いつも150kmで給油していました。
燃費が悪いので、足代わりにセカンドバイクを購入する羽目に。
| 5.取り付けパーツ |
| シーシーバー |
子供がバイクの後ろに乗りたいというので、安全のためにシーシーバーを取り付けてみた。
注文時に値段を聞いてびっくり!3万円弱という。
実際28000円だった。それでも高い。
ま、子供が怪我しない事を考えると、28000円は安いか。
取り付け作業はネジで4カ所止めるだけなので、すぐ出来る。
取り付けた感じは、まぁまぁかな!
僕的にはどちらかというと、シーシーバーがない方が格好いいと思う。
ただ、このシーシーバーは、結構後方にあるため
背を当てるには遠すぎるので、一度も背を当てることは無かった。
いつも駐車時にヘルメットを掛ける定位置になってしまった。
あと、一番錆びやすかったです。
28000円払って付ける必要はあまりなかったような気がします。
| グリップヒーター |
寒さ対策のためにキジマから出ているグリップヒーターをつけてみました。
6800円くらいだったと記憶しております。
そんなに高くないです。
キジマのグリップヒーターを付けるにあたって、ハンドル両端を少し切らなければならないらしく
自分では取り付けられなかった。
取り付けた感じ、少しグリップが太くなったような気がする。
メッキのグリップエンドもグリップヒーターを付けることによって無くなったので貧そに見える。
ヒーターは LOW と HIGH があり、LOW はあまり暖かくない。
HIGH はホット缶コーヒーを握っているような感じだ。
暖まる時間はあっという間なので、凄くよかった。
これはお勧めです。
ただ、グローブをしていると、スイッチが押しにくいのが欠点。
| 6.故障 |
10000kmでラジエーターの水が漏れだした。
一日、ほんの数滴の漏れだったが、長く乗ることを考えて取り替える事にした。
原因は振動による亀裂らしい。
交換したラジエーター自体4万円位したと記憶している。
ただ、グリップヒーター取り付けと一緒にしたため、確かではない。
グリップヒーター+ラジエーター+取り付け工賃で69000円かかった。
24000kmでオイルが漏れ始めた。
これをきっかけに、バルカンを売却してしまう。
さて、良いところと悪いところを挙げてみたいと思います。
| 良いところ |
@ 綺麗、本当に綺麗。町のショウウィンドウに写る僕の運転する姿を見るのが楽しい。
A ガソリンスタンドのおじちゃんにモテモテ。「2,300万するんじゃないの?」と聞かれる。
B 低速でのドコドコ感が味わえる。
C 足つきが良いため乗りやすい。
D 300kmくらいのショートツーリングでも、全然疲れない。
E 荷物がたくさん入る。
F 大型スクリーンは風をほとんど寄せ付けない。
G 乗ってる人が少ないため、街では見かけない。
H メッキ部分が多いため、磨き甲斐がある。
I シーソーペダルは楽。
| 悪いところ |
@ 重いので一度倒してしまったら、大変。
A 時計、パッシング、ハザードがない。
B 燃費が悪い。街乗りで8km/Lだったら泣きますよ。しかもハイオク。
C この巨体を受け止めるブレーキが甘い。
D 熱気が凄いので、夏は熱いです。
E キーロックとメインキーが別々なので面倒くさい。
F スクリーンが大きいため、大雨の日は前が見えない。
G すり抜けが出来ない。
H ツーリング時みんなに着いて行けないのでストレスが溜まる。
I 盗難が心配。
いろいろと書きましたが、なかなか良いバイクでした。
スカイウェーブ650を買うために、下取りとして65万円で引き取られていきましたが
年を取ったら、またこのようなバイクに乗ってみたいですね。
![]()